令和2年に入って、3ヶ月が過ぎようとしています。
私が勉強してきた神様の教えでは、霊界は相即相入なので、4月から本格的に本年の年霊(としだま)が始まっていきます。
この時期に、いまだ終息する気配もないコロナウィルス問題…。これからどんな年になっていくのか、多くの人が不安を抱えているのではないでしょうか。
そこで、元旦祭で教えていただいた本年の方向性を、私も再確認しておきたいと思います。
本年は、十干十二支から見ると、庚の子(かのえのね)の年「庚子(こうし)」の年。
十干十二支は、中国五千年の歴史の中での統計になります。
十干は古代中国の五行思想と陰陽思想が結びついてできたもの、十二支は一年を十二ヶ月にしてその月の名前に動物を当てはめてありますが、元は、森羅万象が育っていく順序を十二段階に分けたもの。
「庚」という年回りは、更新とか更改という意味。
「子」は植物に例えるとまだ土の中にあり、土の中で種が芽生えて育っていく。
合わせて考えると、今年の特徴は「新しいものが生まれ次に進んでいく」ということ。そして、どう進めるかは自分たちでいろいろと考えていかなければいけないということです。
ただし、陰陽学では「子の年」は陽の気が強く、「庚」は「金の兄」とも書き、陰陽五行思想では「金の陽」にあたります。
本年は、十干と十二支の両方とも陽の気が強いので、陰陽のバランスが悪い年でもあります。そうすると、陽が強いだけ陰の負担がどうしても増えます。目に見える陽の部分はものすごく進化していくけれど、見えない部分の陰に大きな負担がかかるのも本年の特徴です。
そういう意味では、「庚」は革新ですから、既にあるものから新しいものを生み出すために、物事を進める順序正しい道筋を自分たちで考えてしっかりとつくる。そしてその順序どおり進めていけば、今年は陽の気がいっぱいなのでどんどんうまく現象化していく、そういう年回りです。
だけど、慌てて順序を外して先走ろうとすると、躓いて転んだり失敗したりする部分がどうしても出てきてしまいます。だから、自分たちで考えたこと、自分たちでつくった順序というものをきちんと実践していくという進め方をすると、本年は成功する人になることができるはず。
本年は、世間の風潮や流れにいちいち流されないで、自分たちは自分たちの考えを持ち、足許をしっかりさせて常に自分で判断できる人を目指していくことが大切になります。
宇宙は全て必然です。
年明けから大変な出来事が目立っていますが、この状況をどう受け止めてどのように進もうとするのかを、神様から試されている時期でもあるのでしょう。オリンピックという世界が一つになるための、大きな行事前の試練かも知れません。
最近はだんだんと、人の優しさに触れたお話なども出てきています。
大変な状況にあっても、せめて自分のアンテナは明るい方向に向けて生きていきたいものです。